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海外で働き、外国人の上司や同僚といかに付き合うか

50代で海外現場。
チャレンジのときです。
意欲も旺盛でしょうし、体力だってまだまだあります。技術的にも人間的にも、積み重ねてきた自信にあふれていることと思います。バイタリティあふれるあなたは、海外生活にだって勇気を持ってチャレンジされました。

そこで、ひとつ懸念があるとしたら、海外の現場でどうやって仕事するかということ。とくに、外国人の上司や同僚とどう付き合っていくか、が課題ではないでしょうか。今回は、外国人の上司、同僚とどうやって上手く付き合っていくかをお届けします。

YESがNOで、NOがMaybeな日本人

まず、外国人上司には「YES」「NO」をはっきりさせる必要があります。
私たち日本人は、YESがNOで、NOがMabye(たぶん)であることが非常に多く、お返事が曖昧で「察する」という空気を読む文化がありますよね。しかし、海外の人には、空気を読むとか察してくれということは通じませんから、はっきりと言葉で、YESとNOを伝える必要があります。

断りづらいからYESと答えて、空気を読んで相手がNOだと解釈してくれた・・・というのは存在しないのです。そのような考え方でいると、YESとNOが逆転し、非常に大きなトラブルを招きます。よって、絶対に、YESとNOははっきり答え、自分の意志を伝えましょう。できないことをYESと答えてしまうのだけはやめてください。

見た目をいじらない

また、相手が髪の毛を切ったとか、少し太ったとか、背が高いとか低いとか、そういう見た目に関することは絶対にいじってはいけません。ブスだ美人だということも言わない方がよく、とくに美人であっても褒めないのが無難です。海外の人ももちろん美男美女がモテますが、外見の話はタブーです。

日本では、「あいつはキャバクラに飲みにいかないけど、男が好きなんじゃないの」といった冗談をいう高齢男性がいまだにいますが、海外で同じノリで話すと、大きなトラブルを招きます。見た目のこと、セクシャリティ(性指向)のことなどは、触れないことをルールとしてください。さらに、それらを馬鹿にすることなど言語道断なのです。

宗教の話になったときのトラブル回避

海外には三大宗教を熱心に信仰しておられる敬虔な方も多いです。日本人は葬式と正月ぐらいしか宗教と関わりを持ちませんが、海外では信仰心の篤い方は多くおられます。そこで職場でも雑談の際に「日本人の宗教は何か?」といわれることがあると思います。

特定の信仰を持たない方の場合は、「無宗教」と答えたくなると思いますが、神がいないと公言するのは相手に大きな混乱を招く場合があります。あなたなりの表現で、日本人の信仰について説明するのが無難です。正月にはお参りにいき、お葬式は初七日や四十九日など、個人との悲しみを忘れていくための儀式的な風習が存在する・・・など。

日本では宗教の話をするのは誤解を招いて非常にリスクがありますが、海外の方は逆に、無宗教だといわれるほうがまずいのです。それに、無宗教だと自分では思っていても、死ぬときには葬式の世話になりますし、墓はいらないと思っても、法律上勝手にお骨をばらまくことはできないのです。かならず、何かしら宗教的儀式のお世話になることとなります。

それなら、自分なりの宗教との付き合い方を伝えてみる方に努力した方が、よほど健全です。先ほどのYESがNOでNOがMaybeと同じく、宗教への価値観が海外では真逆ですので、気をつけてください。

不満を持ってもSNSにぶちまけない

海外で働くとき、ストレスもたまります。
外国人だからと言ってみなが明るくてハッピーで、なんでもズケズケモノをいうというわけではなく、いろいろな方がいらっしゃいます。また、あまり日本にはいないタイプの人も大勢いることでしょう。そこで、コミュニケーションがうまく成立せず、あなたもストレスがたまっているかもしれません。

ただ、不満を持ってもSNSやインターネットにトラブルをぶちまけたりするのは止めた方が無難です。とくに、国籍や人種と結びつけたり、お金のあるなしに関連付けて誰かを批判したりするのは本当にリスクがあります。

トラブルが起きたり、ストレスがたまったりしときは、第三者の力やしかるべき相談機関などを頼りながら具体的な解決を目指してください。ひとりで抱えこまず、また孤独だからと言ってSNSで似たような仲間をみつけて滞在国の文句をいうのは、自分自身の立場を悪くしてしまいます。

まとめ

海外で働くと予期しないトラブルやストレスに見舞われます。でも、それを乗り越えることすら楽しめるのがあなたの素晴らしいところです。意欲があり、技術も人柄も優れ、前向きにチャレンジできるあなたを応援しています。

●YES/NOをはっきりと
●見た目をいじらない
●自分なりの宗教観を持つ
●不満をインターネットに書かない

このあたりを注意してみてください。
きっと、海外の職場だけでなく、日常生活でも役立つはずです。

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