施工管理は建物のプロ。マンションのプロ。建物の需要は世界的に見ても増える一方なので、施工管理のプロはいくらでも仕事があるのが嬉しいところです。ただ、プロとして経験を重ねていくと、技術力は上がっても体力が追いつかない瞬間が増えてきます。年齢による体力の衰えを感じるときがあるのではないでしょうか。

そんなときは思い切って内勤メインにするのがおすすめです。内勤は体の負担を抑えつつも、残業がほぼなくなり、同時に技術はどんどん活かせる魅力的なポジション。

「いまさら内勤なんて」
「体を動かさないと働いた気にならない」

と思われるかもしれませんが、内勤には魅力もたっぷり。体の疲れが蓄積しないのに、給料も休みも経験もばっちりあります。これまで外での現場仕事で疲弊している方には、思い切っての内勤メインもおすすめです。

内勤の仕事を改めてご説明する必要はないかもしれませんが、内勤は資材調達や設計を中心にしながら、雑務も行う必要があります。小規模な現場では人が足りてないので１人で何役もこなさねばなりませんし、大規模な現場でもまた人手不足だからです。

近隣住民への説明や調達先との交渉、発注管理、クレーム対応など、仕事は多岐にわたります。基本的に設計や施工図の制作だけに集中して技量を高めておきたいところですが、雑務もあるのが仕方ないところです。しかし雑務に忙殺されるわけにいかないので、テキパキと終わらせて本来の設計に集中したいですね。

雑務力が高まり、どこででも通用する力が身につきます。「クレーム処理が技量？」と思われるかもしれませんが、調整力は上に立つために欠かせない技術です。信頼を獲得するには、小さな約束を守り続ける心がけが大切です。多くの人が外勤から内勤を経て、偉くなって行っていくのはそのためです。

一方で、内勤だと稼ぎが減ると心配になる方もいるかもしれません。働き方改革が進み外の現場仕事も残業が減っているため、実はそれほどもらえる給料としては変わらないのが現状です。そして給料の問題は、実は現場次第なところがあります。現場次第とは、予算が潤沢な現場は入ってくる実入りも大きいし、そうした現場をつかみ取れれば給料にも反映されます。

ただ、雇われの身では入れる現場をコントロールするのは難しいですよね。それなら、いっそ働く場所を移してみる、場所ごと景気のよい場所に移動してみるという選択があります。それが、海外現場です。

海外の施工管理であれば、日本の建築技術は本当に素晴らしいモノとして歓迎されつつも、給料も人も良く、とても高い給料がもらえます。もちろん仕事ですから大変なときもありますが、それでも総じて日本の現場よりも景気がよく、アジアの勢いを感じられて、気持ちも体も若返りますよ。

「内勤はつまらない」

と思われるかもしれません。しかし給料が高くてまわりの人間関係も良好、さらに気分がよくて若返る感覚を得られたら、もう日本で働く理由はほぼなくなります。日本食も容易に手に入り、日本人同士の連携もしっかりしていてサポートもばっちり。そんな現場であれば不満は吹き飛んでしまいます。

今、日本の現場で経験を積んできた方に、海外の現場で同様、またはそれ以上に活躍していただけるよう期待していますし、サポートも充実させてお待ちしています。

内勤ならほとんど体を動かさないので、逆に意識して私生活で体を動かさないと少しなまってしまうぐらいです。今まで暑い夏や寒い冬を数多く乗り越えてきたあなたには物足りないかもしれません。

しかし年齢を重ねると無理がきかなくなりますから、施工管理の内勤仕事で体力を消耗せずに働くという選択は悪くないと思われます。ずっと机仕事が嫌なら、雑用をしたり外を手伝ったりもよいでしょうし、自分のペースで働けるのも魅力的です。これまでの仕事でまわりに配慮できるようになった方には、うってつけの仕事ではないでしょうか。やってみると意外に向いているなと思う可能性も十分あります。

施工管理の内勤は悪くありません。体力を温存しながら体と付き合っていき、設計や図面の作成に手を貸す仕事です。いつまでも需要のある仕事ですし、海外現場なら率直にお話しして給料もよい仕事です。伸びているアジアの国々の勢いを借りて元気いっぱいに働いていただけます。

本来の業務である設計、図面そして雑務。そうした仕事を中心にしながら、ご自身の経験を一度棚卸ししてみませんか。驚くほど優秀で技能に長けた人材だとご自身を振り返って驚かれることでしょう。年齢は関係ありません。いつでも活躍できる場所をご提供していますので、気軽にお問い合わせください。