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若手への対応にとまどったら。ハラスメントと呼ばれないために

50代になってくると、どのような形でも後輩の指導や助言を求められることが増えてきます。実際、20代の人達の仕事ぶりが危なっかしく、ついつい手を差し伸べたくなることも多いのではないでしょうか。

若手への対応は、意外と難しいものです。特に昨今は、強い立場からモノをいうと、ハラスメントとして受け取られてしまい兼ねません。そこで、今回は若手への対応をみていきます。

ハラスメントとは?建築の現場でも起こること

ハラスメントとは、「嫌がらせ・いじめ」という意味も持っています。
受け取った本人が、不快と感じたらそれはハラスメントにつながりますので、セクハラ・パワハラに代表されるように、過剰な干渉は避ける必要があります。

「自分の若い頃は強く言われるのが当たり前だった」
「今の若い人は、すぐに逃げてしまう」
「粘り強さがないと、成功しないのにわかっていない」

と思う場面は多いのではないでしょうか。
粘り強く、熱心に、くじけず頑張ってきた先に、技術者としての成熟が待っていたので、今の若い人たちが頼りなく思えてしまいます。

今の50代60代は、比較的飢えた若い頃を過ごし、上昇志向や何かを買って消費するという行為にとても喜びを覚えた世代だといえます。ただ、その後の40代が強烈な不況に苦しみ、30代がその反動で“ゆとり“と呼ばれるように、今の20代はまた価値観が異なっているのです。

強く指導するのは、今の若い人が反発を覚えるといいますか、余計に逃げてしまいます。
建築の現場でもそれは同じで、あまり強めの指導や助言は、効果的ではありません。そこを無理矢理指導しようとすると、ハラスメントにつながってしまいます。

よりよい結果を得るために

若い人と、価値観が少しずれていること。どちらが正しいとか、多数決があるわけではなく、無理に自分を通そうとすると、ハラスメントになってしまいます。

若い人に指導をする場合、よくよく自分自身に問いかける必要があるのが

「尊敬を得るためのお説教」なのか「得たい結果を得た先に、尊敬が待っている」のか。

それをよく考えないといけないということです。

あなたは、ひたむきに仕事をしてきたので、若い人からの尊敬は十分得ています。ならば、自分を見てもらって、尊敬されるためのお説教ではなく、ともに同じ方を向いて、得たい結果を得ていくための指導や助言が求められているのではないでしょうか。

施工管理や建築現場での、若者への指導

強くいうと若者は逃げてしまいます。
そこで、事務職を中心としたホワイトカラーの最近の指導者やマネジャーが行っているのが「見捨てる」という行為です。強くいうとハラスメントになるので、自分自身の身を守るために、あえて成長につながる指導も行わないということです。

しかし、事故が命につながる施工管理や、建築現場では、いいかげんな対応は許されません。
もし若者が、事故を起こしそうな過ちをしていたら、見捨てるのではなくそこは厳しく伝えるべきでしょう。ただ、言い方は注意する必要があるということです。

自分への厳しさをどこまで他人に求めるか

あなたは自分自身にとても厳しく仕事してこられたと思います。ただ、自分自身への厳しさを、どこまで他人に向けるのかは、考える必要があります。自分への厳しさを人に強制するからこそ、ハラスメントは生まれてしまいます。つまり、ほとんどの他人への厳しさは「余計なお世話」なのです。

若者が、同僚との輪に入らないとか、趣味の話ばかりしているとか、上司とのコミュニケーションに時間を割かないとか、自分のことだけ考えているとか。そうした性格的なことに口出しするのは、いろいろな価値観を認め合ってきた若い世代にとって、本当にいい迷惑となってしまいます。

きっと、「仕事のやり方は熱心に教えてくれるけれど、プライベートは自由にさせてくれる」それぐらいの距離感の上司や先輩が求められているのかもしれません。

最後に

仕事は熱心に教えてくれ、プライベートは自由にさせてくれる。
そんな上司がいたら、若者にはありがたいですよね。飲み会を強要したり、夜の話を聞き出そうとしたり、つねに怒っていたりする上司や先輩は、付き合いづらいものです。

若手へのアドバイスは、慎重に行いましょう。彼らもいずれは成長し、一人前になり、もしかしたら自分を超えていくかもしれません。ひとりの人間として接し、ふみにじらないように人として大切にする、そうした態度が求められます。

そして、若い人とどう接したらいいかわからなくて、悩んでいる姿も、実は若者はよく観察していますので、これを読んで何か思うところがあるのであれば、きっとその陰の努力は、相手に伝わっているはずです。若者は若者で、年長者との付き合いに悩んでいるからです。

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