海外で活躍する成功者の声

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山口 俊介 氏

一生第一線でこれまでのキャリアを活かして

海外で活躍できるフィールドがあります! CTCは建設技術者専門の人材サービス会社です。
あなたの経験を活かした、海外のお仕事をご紹介いたします!
山口 俊介 氏(51歳)1995年より、建築施工図を中心とした海外プロジェクトにて活躍中

海外で現役で活躍する山口氏へお話を伺いました!

2013年4月より、マレーシアで建築施工図を中心としたプロジェクトでご活躍頂いてる、山口さんに、本日はお越し頂きました。
一時帰国のお忙しい中、お時間をありがとうございます。
是非、海外での色々なご経験のお話をお聞きできればと思いますので、よろしくお願い致します。
こちらこそよろしくお願い致します 。 では、まず転職を決意されたきっかけは何ですか? CTCで派遣の仕事を始める前は、友人と共同で建築/内装設計事務所を開いていましたが、当時まだ若かった事もあり仕事が限られてしまい収入も安定しませんでした。建築の仕事は自分に合っていましたが、仕事への満足感や将来の生活のことを考えると、もう少し別の建築へのアプローチがあるのではないかと思うようになりました。
周囲の友人にもそんな自分の気持ちを話していたところ、その中の一人がある日、新聞に載っていた求人広告を持ってきてくれました。それは職種と給与と連絡先が乗っているだけの小さな広告でした。「ここに書いてある施工図ってなんだろう、自分にできるだろうか、自分ならどのぐらいの収入になるんだろう」しかし広告を手にして考えても何も分かりません。「とにかく動いてみよう、ダメもとだ」。思い切ってその小さな広告の連絡先に電話をしたのは、1991年、今から25年前のことでした。
結局その一本の電話で、その後の私の生活は、想像もできないほど大きく変わっていくことになりました。その広告を見つけて私に渡してくれた友人には今でも大変感謝しています。
一歩を踏み出したことで、大きく人生が変わったんですね。もう25年前ですか、早いですね。
山口さんが初めて派遣でされた仕事のお話をお聞かせいただけますか?
最初の仕事が、建築工事現場に常駐しそこで施工図を作成するというものでした。現場は大手ゼネコンが開発していた北陸のスキー場にあるホテルでした。1年間、躯体工事から竣工引渡しまでお手伝いさせていただきました。現場常駐ですので、まさしく目の前で大きなホテルが完成に向かっていく様子がわかります。自分の書いた図面が職人さん達の手に渡り、工事に直接使われます。現場を歩けば、自分の書いた図面がそのまま使われているのが分かります。自分の仕事が役に立っている、というはっきりとした手ごたえを日々感じました。
1年後、無事工事が終わりました。竣工検査と手直しの最後までお手伝いさせていただきましたので、どういうところに不具合が出やすいのか、どうすればそれを避けられるのか、ということまで知ることが出来ました。完成したホテルの現場から離れる時の達成感、充実感は、今でも忘れることができません。
転職して1年、こうして 新しい世界に一歩踏み出すという不安を乗り越えられたことは、大変幸運でした。小さな新聞広告は私にとって驚くほど大きな転機 となりました。
なるほど、そのように思って頂け、当時広告を出してよかったです(笑)
その他、どのようなご経験をされたか、また海外のお仕事について日本との違いなど、読者の皆様も知りたいと思いますので、是非お話し頂けますか?
その後日本国内では公共建築などいくつか施工図の仕事をさせていただきましたが、私の場合、希望もあり、その後はほとんどが海外の仕事です。それは大きく分けて2つあり、エンジニアリング会社の海外プラントの土木建築とゼネコンの現地法人です。建築工事では日系や外資系のホテル、日系の自動車工場や家電工場などの施工図を担当させていただきました。
「日本と海外の仕事の違いといえば?」なんてよく聞かれますが、同じ種類の建築物でも、日本と海外では仕様が異なることがあります。戸惑うこと、言葉で説明しづらいこと、言われても理解しにくいことも多々ありました。しかしあまり慎重になりすぎずに、思い切って飛び込んで身をもって慣れてしまう、というのが仕事の成功への近道なのかもと思います。
あと、海外の場合、日本以上に契約が重視されます。施主が外資や石油メジャーと言われる場合、日本であるような、あうんの呼吸とか一肌脱ぐという感覚はありません。分厚い契約書に従って仕事を進める感じがあります。時には判断が冷酷に思える場合がありますが、逆に契約に従っていれば安心もできます。ある海外プラントの仕事をしていたときは、担当する土木建築に関する契約については、いつでも手に取りやすいように縮小製本した契約書を机の脇に置いていたこともありました。
話を元に戻しますと、私のお手伝いさせていただいた海外の仕事は、化学プラントの土木建築設計が多くあります。仕事の内容は、担当する建築が中心ですが、基本設計、次に実施設計を行い、それからそれら図面を基に、現場で工事の管理もするというものでした。プロジェクトによっては客先への引渡し、一年後の瑕疵検査や手直しまでお手伝いさせていただくこともありました。
現在は、マレーシアにあるゼネコンの下で建築施工図お手伝いをさせていただいています。実は20年ほど前の、私の初めての海外の仕事がここマレーシアでした。去年は日系のスーパーマーケットの新築工事の施工図を担当させていただきました。そのお客さんは近年当地に多数出店されており、その中の店舗として日本で身近な牛丼や100円ショップ、ユニクロなども出店しています。かつて私が始めて海外で働き始めた20年前と比べると、日本の食品や服、文化などと言ったものがかなり身近になり、首都近郊だけでなく、地方でも親しめるようになってきました。車や電化製品という特別なものだけでなく、もう少し感覚的なところでも日本の良い所が当地でも受け入れられるようになってきたのはうれしいと思います。タイミングよくそのお手伝いをできること、そういう流れに参加できることは海外で働く一人の日本人として幸運だと思います。
確かに、当時と今では、日本の受け入れという意味でも、だいぶ変わってきてますよね、 具体的に、どんなことにやりがいを感じていますか? 私はもともと物づくりが好きなせいか、作っている途中も完成した時も、そして完成してから何年も経っても、携わった建物が今もそこにあるということが、充実感としてあります。遠い国の仕事は、完成後、再び訪れる機会はあまりありませんが、そういうところはたまにグーグルアースで覗いて、当時を思い出したり手ごたえを確認したりすることがあります。わたしのグーグルアースにはあちこちにピンが立っています。そのピンのひとつひとつが、手ごたえ、やりがいとして残っているように思います。
それから仕事の規模ですが、数百億や中には一千億を超えるような大きなプロジェクトの場合、その一員として参加できることは、何かワクワクすることがあります。完成後もその周辺地域や国への貢献度も高いと思いますし、そう考えると達成感も一層大きく、また長く続くように思います。 あとこの仕事はお給料が悪くないのもやりがいの一つです。(笑)
(笑)
あとは、現地で苦労したことなどはありましたか?
海外の仕事での苦労というと、私の場合はやはり英語でしょうか。私たちは通訳ではありませんのでうまく話す必要はないと思いますが、しかし誤解のないよう、時には仕事をお願いする人達にやる気を出してもらうように自分の意思をしっかり伝える必要があります。私が最初の海外の仕事で感じた壁は、英語でした。
ただし仕事で使う英語は学校で習うものと少し異なります。生きた英語です。言い替えると社会人の英語だと思います。私のように学校の英語の成績がたいへん良くなくても(笑)、この生きた英語に慣れたからだと思います。
新しいスタートを切るわけですので、学校の成績が私のように良くなくても、慣れていくことで仕事に英語が使えるようになっていきます。
また、日本人が共通して持っている常識や習慣があり、それが海外では通用しないことがあります。そのために周囲へ自分の意思表示をすることや相互の意思疎通が大切になると思います。言葉や習慣が自分と違ってあたりまえと考えると自然にコミュニケーションをとるようになると思います。
日本人にとって難しいのは、現地の人と適切な距離をとることかもしれません。仕事上での一線の引き方と親しさの保ち方は、地理的にも文化的にも比較的閉ざされた環境の中で、意思疎通のしやすい単一民族の一員として育ってきた日本人にとっては、少し難しい場合もあるように思います。
派遣先でお仕事をされるうえで、努力したことや、心がけていらっしゃることはありますか? 私の場合特に就職はせず派遣として働き続けています。そのため社員さん達とは少し異なる自分の立ち位置には気をつけるようにしています。自分の専門性や周囲の流れの中での自分の仕事を考慮し、抽象的な言い方ですが、全体のために出来るだけ役に立つように、を心がけています。
うれしい話ですが、派遣先でお手伝いをさせていただいているうちに社員にならないかというお誘いや、直接契約の話を何度かいただきました。そのような形で評価していただくことは大変うれしく思います。派遣として仕事をしていても、機会があれば社員の立場で仕事を続けられることもあると思います。
それは嬉しいですよね。
山口さんだからこそですね。今後の目標などありましたらお話頂けますか?
今後も私は、機会を与えていただける限り海外で建築の仕事を続けていくと思います。理由は自分に多分一番合っている仕事だからです。せっかく海外で働くのですから、一緒に働く現地の人達に、日本の仕事のやり方や考え方の良いところが伝わり、広がっていくようなことがあればとても嬉しいと思います。建築は有形で残りますが、無形ながらも日本の良い文化、スタイルのようなものが残ると言いますか、広がるとうれしいと思います。また逆に、日本に居てはなかなか得られない海外の良いところをたくさん見聞きし、学んで、生かしていきたいと思います。

踏み出したからこそ見える世界。

では最後に、これから海外で働いてみようと思っている方へ、メッセージをお願い致します。 このメッセージは、興味はあるけれども、迷いもある、という方へのものになると思います。私の経験で、分かる範囲でお話してみます。 迷いの原因の一つは、先が見えないからなんとなく不安、ということがあるかもしれません。初めての登校、初めての車の運転、初めての出社、多分ほとんどの方が不安になったと思います。でも慣れてしまうとなんとも思わなくなってしまうのも、多分みなさん一緒だと思います。
海外で働くのも、同じようなことかもしれません。慣れてしまうと何とかなるものです。私の場合、海外に出たことは最初に想像していたよりもずっとメリットがありました。手ごたえのある仕事と自信を持って積み重ねていける経歴、それから充分なお給与もいただいています。 知らないことに一歩踏み出すことを、もし単に条件反射的に避けてしまうと、これは私の経験ですが、その先に広がる、想像もできないような世界に触れることなく、もしかするとそんな世界があることに気づくことすらなく、大げさな言い方をしてしまいますと、アジアの片隅で人生を終えてしまうかもしれません。
世の中には、その可能性を広げる手伝いを専門にする人達がいます。何十年にも渡り、多くの人達を世界中の国に送り、無事に帰国するまで支援し続けているプロフェショナルです。その人達の力をすこし借りて自分の可能性を試してみるのもいいかもしれません。

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